副会長 挨拶

fukukaicho

会員皆様のご協力、ご指導をいただきまして日本小動物血液透析協会も5年目を迎えることが出来ました。

会長より副会長を仰せつかりましたが、ヒト透析療法の知識と経験をそのまま生かされるには大変困難な状況でした。

それは、日本国内で小動物用血液透析装置(NCU-A)は市販されましたが、小動物用ダイアライザーの性能やブラットアクセス、ヘパリン投与量、至的透析法、透析施行時のモニタリング法等々の確立された手法はなく手探り状態でした。

しかし、現実は、様々な原因から腎機能障害に陥った犬や猫たちが救命を待っている現状もありました。そんな状況の中で会長と協力し、小動物用ダイアライザーの性能評価、最適なブラトアクセス法の選択、ヘパリン投与量と方法の確立、腎機能障害時の栄養管理法などを提案し、小動物血液透析に最良と思われる透析療法を目指して技術や情報を提供してまいりました。

いち早く小動物用血液透析装置を導入し、種々の腎機能障害に陥った犬や猫を手探りの状況で救命した先生方には本当に感謝しております。

協会としては、協会通信の発行による情報と知識の提供、3段階血液透析セミナー(実習を含む理論と実践指導)や1日血液透析セミナー(理論を中心に講義)、イオヘキソールによる腎機能測定などを実施してきました。

このたび、協会ホームページを開設し、会員の先生方をはじめ透析療法に関心のある先生方に腎臓病の治療と透析療法に関する情報をスピーデーに提供したいと考えますので今後ともよろしくご指導をお願いいたします。